先日の子どもの日。福岡市南区弥永の【放課後等デイサービス あいランドそら】では、鯉のぼりの飾り作りをしました。
写真の作品は、小学校低学年の女の子の作品です。
作成に費やした時間は、なんと2時間!で、先生(スタッフ)の手は、一切入っていません(驚)
ここまで書くと、ならっきいグループの子どもたちがいかにすごいのか⁉️という話に読めてしまうかもしれませんね。
でも、実は今回の話の主は、そうでないんです。
当日のプログラムの主たる指導者は、この春新卒でならっきいも仲間に加わってくださった保育士の先生でした。
前日までの一か月の補助指導での歩みを終え、主たる指導者としてデビュー日目の日でした!
ならっきいでは、主たる指導者は3営業日前までに、プログラム進行細案(どんなセリフを言って、どんな発問をするか等を載せた台本のようなもの)を作り、みんなに見てもらうという決まりがあります。
今日の先生は、今日がデビュー日ということもあり、3営業日どころか、先月中旬には、僕に細案を持ってきてくれました。
しかし、見せていただいて、私としては
①作成時間が4時間であること=子どもの集中力の限界
②先生は指導と補助のみで、作成を一切しないと書かれていること=完成しない子どもが発生する
等の観点から
『〇〇先生、これは許可出来ないよ。子どもに負担が大きすぎるよ。先生の達成感を味わわせてあげたい気持ちは理解できるけど、もう少しスモールステップでいこう』と伝えました。
すると、先生は、一瞬涙を見せたかと思うと
「楢林先生、ご指導ありがとうございました」と答えられて帰宅されました。
そして、翌朝…、〇〇先生は、(君、一体、昨夜何時間費やしたの?と思わざるを得ないくらい)
昨日の僕の指導箇所を修正した故に、合計5枚にもなった細案を持参され
「楢林先生、これだったら、許可もらえますか?」と再提案の資料を提出されました。
再提案内容は
①については、予め作成済みのパーツを混ぜることで、子ども達が2時間で完成する変更がなされ
②については、難しいと思われる箇所の動画を様々な角度から撮影した動画を見れるよう施されていました。
私としては、〇〇先生の努力はとても感じたのですが
気づいた点を挙げるのも経験者の役目だと思い
『〇〇先生、努力は伝わりました。
しかしながら、5月5日は特別支援学校の子どもも、低学年の子どもも多いです。
やり遂げた達成感よりも、辿り着かなかったやるせなさを生んでしまうよ』
とお話しさせていただきました。
すると、〇〇先生は、間髪入れずに
「楢林先生は、特別支援学校の子どもは、低学年の子どもは、できるわけないって決めつけています。
私たちの仕事は諦めることじゃないですよね?
信じて支援することですよね?」
と熱く訴えられました。
私は、納得すると共に、改めてステキな新卒の先生がお仲間に加わって下さった事に、感動しました。
そして、いよいよ子どもの日のイベント当日。
ついに、迎えた本番‼️
結果は、全員が見事なまでに2時間で、自力完成する事が出来ました!
ある子どもが『まさか、完成できると思わなかったぁぁぁ』と嬉し泣きをしているのを目にして
私は、本当に感激して嬉しかったのと同時に、自分自身の器の小ささを改めて学ばさせていただきました。
先生の努力と、子どもたちの努力を通して
改めて、子どもの可能性を信じたうえで
更にその可能性を大きくしていく人間に、経営者に、
そして、そういうステキな法人になっていきたいと思います❣️
楢林 和宜